2024.09.13
クリニック奮闘記
Vol.742 レプト業務における問題点(4日目)
レプト業務における問題点(4日目)
レセプト業務はクリニック運営において不可欠な業務ですが、同時に多くの課題や問題点も抱えています。 今回は、レセプト業務における代表的な問題点と、それに対する解決策について詳しく解説します。
1.診療報酬請求の複雑さ
日本の医療制度において、診療報酬請求は非常に複雑な業務です。保険では、診療行為ごとに細かい規定があり、これに従って正確にレセプトを作成しなければなりません。特に皮膚科では、複数の疾患を同時に治療することが多いため、各治療に対する請求が複雑化しやすいです。
この複雑さにより、レセプトエラーが発生するリスクも高くなります。エラーがあると診療報酬が査定され、クリニックの経営状況にも大きく影響することになります。これを防ぐためにはクリニックが一丸となって、医療事務の知識向上に取り組む必要があります。個人の日頃の勉強に頼るのではなく、クリニックとしてフォローできる体制を仕組としてこうちくしていきましょう。
2.レセプトエラーの原因
レセプトエラーの原因として大きく分類すると以下の内容が挙げられます。
・保険情報の入力ミス
・処方薬や検査に対する病名漏れ
・処方日数の計算ミス
・管理料の算定漏れ
3.レセプト業務の効率化
レセプト業務は時間がかかる作業であるため、効率化が求められます。業務を効率化するためには、電子カルテやレセプトチェッカーの機能を最大限に活用する様にしましょう。人の能力の限界がクリにクックの限界にならないように、システムの利用を中心にしたオペレーションをくみたてるべきです。その上で、システムの限界点を補足する意味で、医事スタッフによる最終点検を行うというのが理想的な業務フローといえます。