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セミナーのお知らせ
レセプト実践講座OnLine(在宅医療㉓勉強会資料)
1.在宅中心静脈栄養法指導管理料(HPN)
算定概要
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月1回:3,000点
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対象:腸管大量切除・腸管機能不全などで、病態が安定し、在宅で患者自身が中心静脈栄養を実施している患者
留意点(併算定不可・可)
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当該管理料算定中は
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中心静脈注射(植込み型含む)の費用
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在宅患者訪問診療料算定日の静脈内・点滴注射費用
→ 算定不可
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在宅患者訪問点滴注射管理指導料との併算定不可
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ただし
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無菌製剤処理料は算定可
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管理に直接関係しない薬剤・特定保健医療材料は別途算定可
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高カロリー輸液・電解質製剤は「在宅使用可能注射薬」として、レセプト「14 在宅」欄で算定可
在宅中心静脈栄養法用輸液セット加算
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月 2,000点(6組まで)
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輸液セットの範囲
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輸液バッグ、輸液ライン、注射器等
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7組目以降は特定保健医療材料として出来高算定
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本体:1,400円
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フーバー針:419円
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輸液バッグ:414円
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高カロリー輸液の院外処方
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院外処方が可能
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無菌調剤(混注)には、無菌調剤室を有する薬局が必要
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対応薬局がない場合
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混注薬のみ院内交付
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患者・家族、または訪問看護師へ調整方法を指導
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2.在宅気管切開患者指導管理料
算定概要
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月1回:900点
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対象:気管切開後、病態が安定した退院患者に対する在宅での指導管理
施設基準(必須機器)
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酸素吸入設備
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レスピレーター
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気道内分泌物吸引装置
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動脈血ガス分析装置(常時実施可能)
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胸部X線撮影装置(常時実施可能)
留意点(算定不可処置)
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以下の関連処置は算定不可
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創傷処置(ディスポーザブルカテーテル交換含む)
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喀痰吸引
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穿刺排膿後薬液注入
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干渉低周波去痰器による喀痰排出 など
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気管切開患者用人工鼻加算
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1,500点
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人工鼻:呼気中の熱・水分を保持し、吸気時に加湿・加温する材料
3.全体のポイント(実務視点)
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在宅医療管理料は「包括範囲と出来高算定の切り分け」が極めて重要
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特に
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HPN算定中の注射関連の取り扱い
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輸液セットの「6組まで/7組目以降」の区分
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気管切開管理料算定時の処置料算定不可項目
は、レセプト返戻・査定の頻出ポイント
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