レセプト実践講座OnLine(在宅医療㉓勉強会資料)

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レセプト実践講座OnLine(在宅医療㉓勉強会資料)

在宅医療勉強会20251219.pdf

1.在宅中心静脈栄養法指導管理料(HPN)

算定概要

  • 月1回:3,000点

  • 対象:腸管大量切除・腸管機能不全などで、病態が安定し、在宅で患者自身が中心静脈栄養を実施している患者

留意点(併算定不可・可)

  • 当該管理料算定中は

    • 中心静脈注射(植込み型含む)の費用

    • 在宅患者訪問診療料算定日の静脈内・点滴注射費用
      算定不可

  • 在宅患者訪問点滴注射管理指導料との併算定不可

  • ただし

    • 無菌製剤処理料は算定可

    • 管理に直接関係しない薬剤・特定保健医療材料は別途算定可

  • 高カロリー輸液・電解質製剤は「在宅使用可能注射薬」として、レセプト「14 在宅」欄で算定可

在宅中心静脈栄養法用輸液セット加算

  • 2,000点(6組まで)

  • 輸液セットの範囲

    • 輸液バッグ、輸液ライン、注射器等

  • 7組目以降は特定保健医療材料として出来高算定

    • 本体:1,400円

    • フーバー針:419円

    • 輸液バッグ:414円

高カロリー輸液の院外処方

  • 院外処方が可能

  • 無菌調剤(混注)には、無菌調剤室を有する薬局が必要

  • 対応薬局がない場合

    • 混注薬のみ院内交付

    • 患者・家族、または訪問看護師へ調整方法を指導


2.在宅気管切開患者指導管理料

算定概要

  • 月1回:900点

  • 対象:気管切開後、病態が安定した退院患者に対する在宅での指導管理

施設基準(必須機器)

  • 酸素吸入設備

  • レスピレーター

  • 気道内分泌物吸引装置

  • 動脈血ガス分析装置(常時実施可能)

  • 胸部X線撮影装置(常時実施可能)

留意点(算定不可処置)

  • 以下の関連処置は算定不可

    • 創傷処置(ディスポーザブルカテーテル交換含む)

    • 喀痰吸引

    • 穿刺排膿後薬液注入

    • 干渉低周波去痰器による喀痰排出 など

気管切開患者用人工鼻加算

  • 1,500点

  • 人工鼻:呼気中の熱・水分を保持し、吸気時に加湿・加温する材料


3.全体のポイント(実務視点)

  • 在宅医療管理料は「包括範囲と出来高算定の切り分け」が極めて重要

  • 特に

    • HPN算定中の注射関連の取り扱い

    • 輸液セットの「6組まで/7組目以降」の区分

    • 気管切開管理料算定時の処置料算定不可項目
      は、レセプト返戻・査定の頻出ポイント