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2017.11.26

Vol.8 スタッフが引っ越し、でも継続勤務してもらえることに

クリニックのスタッフは、基本的に近隣に住んでいる地域住民が多い。スタッフのクリニック(院長)に対する評価が、地域の評価につながっていると言ってもいいくらい、スタッフとの関係に気を使っている院長は少なくありません。

今回は、あるスタッフが郊外へ引っ越した時のお話しです。

開業から5年の間、あまり戦力としては考えにくいのですが真面目が取り柄のB子さん。

 

B子さん「郊外へ引っ越しします。通勤に時間がかかりますが暫く頑張ります。」

院長  「それは大変だね。子供さんにもまだまだ手を取られるからね。いつでも募集するつもりでいてるから無理しないでね。」

やっと辞めてもらえると内心では喜んでいた院長でしたが、本人が頑張るというので、それ以上は何も言えず、暫くは静観するしかありませんでした。また解雇するにしても、周りのスタッフの眼が気になりますので強気の対応も控えることにしました。

小学生の子供2人、通勤に片道1時間(電車、バス乗り継ぎ)を考えると、退職を考える人も少なくないのですが、よほど居心地が良かったのか、近くに適当な職場がなかったのでしょう。引っ越し後の2年間、嫌事の一つを言うこともなく勤務し続けたB子さん。

その後、子供さんの受験を機にB子さんは退職されました。院長はB子さんのその頑張りに、当初の考えとは逆にエールを送る様になっていましたが、毎月3万円の交通費の出費が痛かったのは言うまでもありません。

 

(まとめ)

採用当初はクリニック近隣に住んでいても、郊外に引っ越すことは想定できます。近隣採用が普通なので、交通費全額支給としているところが多いのですが、支給上限を決めておくことで事例の様なことは回避できます。

 

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世の中に成功体験は数多くありますが、苦労話や失敗談を見聞きすることはあまりありません。クリニックの中で実際に起こった、先生方がこれから経験するかもしれないトラブル事例をエッセイ風に読みやすくまとめてみました。
成功ノウハウを真似るのは難しいですが、失敗のリスクを予見し、軽減することでクリニック経営を安定させることができます。本稿では思いがけないトラブルが連発しますが、「他山の石」として実際の経営に活かしてください。

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