2018.01.11
クリニック奮闘記
Vol.48 外部研修は仕事?
Aクリニックでは、スタッフの自己啓発や研修参加を積極的に奨励しています。
院内では、スタッフが講師を持ち回りで務め、情報共有の目的もあり月1回の勉強会を行っています。
また製薬会社のMRさんには、お昼のお弁当付きで勉強会をしてもらったりもしていますので、Aクリニッ
クでは勉強ができる環境は整っていると言えます。
先日、ある看護師から外部研修に行きたいという申し出がありましたので、他のスタッフとの業務調整を
することを条件に了承。参加費と交通費は全額クリニックで負担するといことにしました。
こうしたスタッフの前向きな姿勢は、A院長は内心うれしく思っています。
翌月、その看護師から研修期間中の時給が給料に反映されていないと、クレームが入りました。
パートスタッフである看護師が、業務調整後(休みの日)に自発的に参加した研修会なので、時給は発生
しないものと考えていますが、当の本人は、仕事に関係する研修であるから業務の一環であり時給も発生
するはず、と主張します。
院長にしてみれば、本来なら個人負担の研修費用や交通費を負担してあげたのに・・、という思いです。
(まとめ)
業務か業務外かは最終的には経営者(院長)の判断であると考えてよいでしょう。
判断基準としては、「業務命令」として院長が参加を促したか否かになります。本稿の場合にある様に、
スタッフが自発的に参加する場合は基本的には業務外であると考えられます。
但し、内容によっては院長判断で業務として賃金を支払ってもよいのでないでしょうか。
スタッフの積極性を大切にし、向学心に訴えるのであれば研修費と賃金の負担は投資と考えることもでき
ます。正社員であれば研修参加時に「出張手当」などの名目で3000円から5000円程度支給するなど。
スタッフのモチベーションがあがり、職場の士気が上がるのであれば安いのではないでしょうか。
また研修参加する場合の取り扱いを、「就業規則」や「服務規律」に銘記しておくことで、制度化するの
もよいでしょう。
メディカルタクト 代表コンサルタント 柳 尚信
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