2018.01.12
クリニック奮闘記
Vol.49 自然災害に備える「水害から機械を守る!」
地球温暖化による異常気象とも言われていますが、ここ数年の自然災害の多さには驚かされます。
特に夏場や長雨による想定外の風水害が増えてきました。
災害による被害は、いつも「想定外」のこととされますが、先生方が経営するクリニックは国が助けてく
れるはずもなく、自らで守っていかなくてはなりません。
では、どんなリスクがあるのでしょうか?
台風による被害を受けたAクリニックを題材に、もしものリスクに備えましょう。
台風一過のAクリニックにて・・・・
A院長「風で屋外看板が落下しているけど、人に当らなくてよかったよ。」
「クリニック前の転がし看板も、風で何処かにいってしまったようだ。」
スタッフ「先生、裏口の扉が土砂で埋まって使えなくなっています。それから、院内も浸水しているみた
いです。あー!」
A院長「えっ!レントゲン室まで浸水しているなんて。」
「これでは暫く営業できなぁ。他にも被害がないか調べてみよう。」
(まとめ)
この様な自然災害の備えとして、一般的には火災保険に加入します。
「火災」「落雷」「風災」「雪災」「水災」などに対応が可能です。
また最近では事業用資産であっても、一定金額までは地震保険で担保することができるようになっていま
すので、保険証券を確認するか代理店で確認をしてみて下さい。
今回の場合は看板の落下がありますが、万一、通行人が怪我をした場合は、施設賠償責任保険により対応
することもできます。また復旧までに時間を要する場合は「店舗休業補償保険」で対応することもできま
す。これら全てのリスクを保険でカバーしようとすると保険料が高くなってしまいますので、手元資金で
対処できるリスクについては保険に頼らないと考えることも必要です。
火災によりクリニックや高額医療機器が消失する様な場合は、さすがに現金での対応が難しいと思われま
すので、保険での備えが無難であると思われます。
最近は台風による水害も多くなりましたが、CTやMRIなどの高額医療機器の場合は、床に直接ではなく、
少しでも高い位置に設置することも検討してみて下さい。
水害(浸水)については、各自治体のHPにハザードマップが掲載されていますので、念のため確認を。
(参考)
大阪府HP(災害リスクについて)
http://www.pref.osaka.lg.jp/kasenkankyo/disaster_risk/index.html
大阪市HP(ハザードマップ)
http://www.city.osaka.lg.jp/kikikanrishitsu/page/0000299877.html
東京都HP(洪水ハザードマップ)
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/jigyo/river/chusho_seibi/index/menu03.html
東京都HP(地域危険度マップ)
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/bosai/chousa_6/chiikikiken.htm
メディカルタクト 代表コンサルタント 柳 尚信
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