Vol.75 「言いましたよ」は伝わっていないかも?

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2018.02.19

Vol.75 「言いましたよ」は伝わっていないかも?

仕事において「言った」「言わない」のトラブルは多いと思います。

情報を発信する側が「言ったつもり」で言ってないこともありますし、受け手側が「聞き流している」こ

ともあります。

その場の状況によって様々な原因が考えられますが、こうしたコミュニケーションギャップは極力なくし

たいものです。忙しいAクリニックでもスタッフ同士でコミュニケーションが上手くいかず、トラブルに

なっているケースがある様です。

本稿では問題点の所在と、改善策について検討していきたいと思います。

 

看護師B「●●さん、検査が終わりましたよ。結果は2月××日10時に聞きに来てください。予約は私の方

で取っておきますね。」

 

この様な場合、Aクリニックでは診察予約は、看護師が受付に伝えるルールになっています。

看護師Bはルール通りに受付スタッフに、いつも通り"口頭"で伝えた様ですが、最終的に診察予約は取れて

いませんでした。他の仕事をしながら返事をしていたので、しっかりと聞き取れていなかったのかもしれ

ません。ここで、スタッフ同士の「言った」「言わない」のやり取りが発生します。

 

看護師B「●●さんの診察予約、言いましたよね!」

受付C 「受付対応中だったから・・・、聞いたかもしれないけど・・・・。」

看護師B「私は言いましたよ!」

院長A 「まあ、まあ、事実関係は大体わかったから、善後策を皆で考えてみようよ。」

 

(まとめ)

受付スタッフはカルテ入力をしながら、耳だけ看護師の話を聞いていたかもしれません。

言った事実がなければ聞いた事実もなく、患者に迷惑がかかったという事実だけが残っています。

言い忘れ、やり忘れがあったとしても「気付く」仕組みが必要なこともあります。A院長は、これまで

の"口頭"でのやり取りを廃止し、"指示箋"で業務伝達するすることにしました。

処置室で患者と交わした診察予約の内容を、"指示箋"に記入しカルテファイルに挟んで、受付に回す様にし

ました。その他の業務についても従来、"口頭"で伝達していたことは全て"指示箋"の形で内容が残る様にし

てみました。アナログ対応は非効率な面もありますが、情報伝達手段としては効果があります。

記入内容が細かすぎると面倒になりますので、「必要最低限」の内容に留めておきましょう。

その後のAクリニックでは、「言った」「言わない」のトラブルは少なくなった様に聞いています。

 

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世の中に成功体験は数多くありますが、苦労話や失敗談を見聞きすることはあまりありません。クリニックの中で実際に起こった、先生方がこれから経験するかもしれないトラブル事例をエッセイ風に読みやすくまとめてみました。
成功ノウハウを真似るのは難しいですが、失敗のリスクを予見し、軽減することでクリニック経営を安定させることができます。本稿では思いがけないトラブルが連発しますが、「他山の石」として実際の経営に活かしてください。

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