2021.03.08
クリニック奮闘記
Vol.663 介護事業の営業方法
医療の世界は"営利事業"ではないというのが建前ですから、"営業する"という概念が企業に比べると弱い面があります。営利目的ではないといってみても、事業継続のためには利益(儲け)が必要ですから、『営業』は必須なのです。医療の営業については、これ迄もお話ししてきましたが復習しながら、介護事業についても少しまとめてみたいと思います。
医療(クリニック)の場合は、診療圏を意識した営業活動が中心です。一次診療圏(半径500メートル)と二次診療圏(半径1キロメートル)内の夜間人口(住民)がターゲットとなります。ここに対して、広告宣伝活動を行うのがセオリーです。
介護事業の場合は、市区町村単位でありマーケットが限定されているので対象者がし絞りやすくなります。営業先としては、行政区域内にある各事業所および病院等があげられるでしょう。各事業所等において、皆様方の事業に関係する部門(部署)の担当者を調べてみましょう。恐らく、数十人程度の人数に絞られてくるはずです。これでターゲットは絞られてきました。営業する相手はこの数十人のみです。
医療の場合は、市場(マーケット)という漠然としたフィールドに"餌(営業)"を投げるので少し漠然としていますが、介護事業の場合は、営業先の顔が見えるので効果の測定が容易であると言えます。
(まとめ)
・営業先の事業所のリストアップからはじめましょう。
・定期的に情報発信できるツールをもちましょう(〇〇通信などの情報誌、SNSなど)
・営業の基本は対面であること。事業所の担当者との距離が近くなるようにコミュニケーションを密にしましょう。
・情報発信はルーチン業務として行います。訪問できなくても未接触期間が長くならない工夫をしましょう。
代表コンサルタント 柳 尚信