2021.06.22
クリニック奮闘記
Vol.673 経営は未来志向 ~日々の小さな積み重ねが差別化になる~
私たち経営者には、2つの時間軸があります。1つは現在の事業(業務)に関すること。もう一つは、将来の事業(業務)に関することです。平たく言いますと、今の運営をするための資金を如何にして稼ぎ出すのか?ということと、将来の利益創出のために今、何をすべきかを考えることです。少し概念的なお話しになるかもしれませんが、少々、お付き合い下さい。https://medical-takt.com/backnumber/
医療の世界で利益(お金)の話をすると、反論されることがあります。しかし利益がなければ事業を継続することはできません。会社や、病院の様な大きな組織をイメージされるかもしれませんが、個人経営であるクリニックにとっても同じことです。
・スタッフの給料は昇給してあげないといけない
・毎年、しっかりとボーナスを支給してあげたい
・古くなった医療機器は入れ替えないといけない
新型コロナの流行にある様に、外来患者が減少し、医業収入が減ったからと言って、これらを考えなくていいということにはならないのです。
"儲ける"というと卑しく聞こえるかもしれませんが、事業継続のためには、『適性利益』が必要なのです。
毎日の診療が忙しくて、先のことなんて考えられないよ!という声が聞こえてきそうですが、簡単なことでもいいので、何か一つの業務改善を毎日やってみましょう。
今日できなければ、明日も同じことを繰り返してもいいんです。患者のためになること、スタッフのためになることをやってみましょう。
一年後には変化に気付くはずです。
経営は未来志向です。
今できないことが、1年後、5年後にできればOKです。
代表コンサルタント 柳 尚信