2021.07.06
クリニック奮闘記
Vol.674 事務スタッフの特性
弊社サービスの中にはレセプト請求代行業があります。
先生方が業務を外注しようと考える理由としては、スタッフの能力や資質に関することが多いと感じています。これまでにもお話ししてきましたが、本稿ではおさらいをしてみたいと思います。
https://medical-takt.com/backnumber/
先生方のクリニックで、事務スタッフの仕事の仕方について、以下の項目に該当することはないでしょうか?
・新人スタッフに教えない
・業務を標準化しない
・レセプト期間中は他の業務を一切受け付けない
・レセプト期間中は、残業するのが当たり前と思っている
・効率化のために分業制にしているが、他のスタッフの仕事を手伝おうとしない
自分のクリニックのことを言われている様だ、と答えが返ってきそうですが、実は、どこのクリニック(医療機関)でも同じ問題を抱えています。
新人スタッフを指導しないことや、業務を標準化せずに"自分流"で仕事をしているのは、自分しかできない領域を作ることで、『自分を守ろう』という意識が働くからなのです。
もちろん、パートスタッフが多いクリニックでは、指導教育する時間がないということもありますが、そもそも意識の中に指導教育しるということがないのです。
その結果、自分ひとりが忙しく仕事をすることになるので、残業も増えますし、他の仕事ができるはずもありません。レセプトという今まで"慣れ親しんだ仕事"だけをする様になります。人は誰しも、新しいことをするのに抵抗します。現状のままが一番ストレスを感じないのです。業務効率が上がって、クリニックの利益に貢献したところで、自分にはいいことなんて一つもないと思っています。
この状態を改善するためには、院長先生からスタッフにメッセージを発するしかありません。
・加齢に伴って仕事の作業効率や精度が落ちること
・ベテランスタッフが新人に仕事を教えることで、業務の負担が減っていくこと
・皆ができる様になれば、有給休暇の取得もしやすくなること
(まとめ)
自分のために新人教育するのだということを教えてあげましょう。
代表コンサルタント 柳 尚信