Vol.677 身近にあるコンプライアンス違反

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2021.11.04

Vol.677 身近にあるコンプライアンス違反

コンプライアンスは『法令順守』と訳されています。医療機関(病院、クリニック)におけるコンプライアンスとは? 医師法や看護師法などの法律は最低限のルールですが、これだけ気を付けていても自分の身は守れません。身近に潜むコンプライアンス違反を考えてみましょう。

 以下は思いついた内容を書き出してみましたが、これだけでは収まるものではありません。

・物品の持ち帰り

トイレットペーパーやマスクなどの衛生用品だけでなく、ボールペンや付箋などの事務用品も対象になります。知らずに持って帰ってしまうこともありますが注意しましょう。

・診療報酬の不正請求

レセプト請求は医療機関側の性善説に則っているため、悪用されることがあります。悪意がないまでも保険請求のロジックを拡大解釈して請求することが不正請求にあっていることもあります。診療行為という事実を、規則に照らして請求することがルールであって、ルールを解釈によって都合のいい様に請求してはいけません。知識不足によるミスは発見した時点で訂正するのが原則です。

・著作権の侵害

問診票や院内掲示物等をPCで作成することがありますが、ネットにある他のクリニックのフォーマットを使用することは権利侵害に当たります。

・業務時間中の私用電話、メールの送受信

勤務時間中はスマホをロッカーに置くようにしましょう。

・家で仕事をしようと資料やデータを持ち出しする

事務職がやりがちなことです。コピー1枚でも持ち帰ることはコンプラ違反になります。

・勤務時間の虚偽報告

残業時間の虚偽報告は論外ですが、出退勤のタイムカードは正しく打刻されていますか?ルールが緩くなっていることもありますのでチェックしましょう。

・不正に印鑑を使用する

忙しい院長がやりがちな事例です。日頃スタッフに印鑑を預けているクリニックは要注意!どんな書類も院長が最終チェックする様にしましょう。

・業者や患者からの金品を勝手に換金する(持ち帰る)

ここまでくると、警察沙汰になりそうです。

・プライベートの飲食代を経費精算

研修先での懇親会費も、事前に院長の許可を得ておく必要があります

・違反行為を黙認する

分かっていて見逃すのは同罪と言えるかもしれません。黙認することが、院内の雰囲気になってしまうと、組織ぐるみで不正をしていると捉えられるかもしれません。

・個人情報の書類(機密情報等)を公共の場で広げる読む。

小さなメモであっても覗き見されているかもしれません。そもそも持ち出しすることが問題です。

・ネットに誹謗中傷を書き込む

SNSなどへの書き込みは匿名であっても、個人を特定することができます。ネットの書き込みは絶対にやめましょう。

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本当は知りたい失敗談!!

世の中に成功体験は数多くありますが、苦労話や失敗談を見聞きすることはあまりありません。クリニックの中で実際に起こった、先生方がこれから経験するかもしれないトラブル事例をエッセイ風に読みやすくまとめてみました。
成功ノウハウを真似るのは難しいですが、失敗のリスクを予見し、軽減することでクリニック経営を安定させることができます。本稿では思いがけないトラブルが連発しますが、「他山の石」として実際の経営に活かしてください。

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