2024.09.30
クリニック奮闘記
Vol.755 看護師としてのやりがい
君嶋看護師は、羽柴院長が経営するクリニックで働いています。彼女は患者との関わりを大切にし、日々の業務に誇りを持っていましたが、最近、仕事に対するモチベーションが下がっていることを感じていました。その原因を彼女は自分なりに分析をしています。業務は慎重、患者のケアに追われる日々の中で、自分の意見やアイデアが取り上げられる場面が少ないと感じていたからなのです。
ある日、君嶋看護師は羽柴院長から、患者サービスを向上させるためにどうすれば良いのかを質問されました。
君嶋看護師は驚いた。 「院長、私が運営について意見を言っても良いのですか?」
「もちろんだ。君たち看護師は、日々患者と接しているから、現場の意見を聞くことはとても重要なんだ。私たちが提供する医療の質を高めるために、君の意見が必要だ」
「それなら、私の考えを伝えます。看護師の中では、患者さんからの意見をアンケートで収集して、サービス改善をするためのミーティングをしようと話し合っていたところなんです。院長もぜひ参加加してください。院長先生のご意見も伺いたいと思っています。」
羽柴院長は言いながら、「素晴らしいアイデアだ。君が中心になって、患者からの意見を聞いてプロジェクトを立ち上げてみてくれたまえ。」
その提案に君嶋看護師は目を輝かせた。
会議の中で一人の看護師が意見を述べた。
「君嶋さんが集めたデータを基に、私たちの対応を改善するための具体的な行動計画を立ててみました。皆さんの意見をお聞きした上でブラッシュアップさせていきましょう。」
羽柴クリニックの看護師たちは、そのアイデアに賛同し、早速取り掛かることになったのです。羽柴院長はその様子を見守りながら、心の中で満足していた。
月日が経ち、クリニックでは患者の満足度が向上し、再来院率も改善されてきました。君嶋看護師はプロジェクトの成功に大きな手に応えを感じ、これまでの努力が実を結んだことを実感していました。
君嶋看護師は羽柴院長に感謝の言葉をかけました。
「院長、ありがとうございます。私たちの意見が現場に反映されて、そのことで患者さんに喜んでもらえたことが、とてもうれしく思います。
羽柴院長は、「その意気だ。君たち看護師の意見を大切にするので、これから、このクリニックを盛り上げていってください」
君嶋看護師は、クリニックの経営に関わることで、自分の成長と患者への貢献が両立できていることを実感し、モチベーションを高く保ちながら今日も業務に励んでいます。