Vol.810 医療人の常識と一般人の非常識(まとめ)

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クリニック奮闘記

2024.12.16

クリニック奮闘記

Vol.810 医療人の常識と一般人の非常識(まとめ)

前回は医療人の常識と一般人の常識のギャップについての物語をご紹介させていただきました。

一般的に言われていることをまとめてみましたので参考にしてみてください。

具体的にどのようなことを指すのか、いくつかの例を挙げます。

  • 時間感覚:
    • 医療現場では、患者さんの状態が刻々と変化するため、予定通りに事が進むとは限りません。そのため、時間厳守というよりは、患者さんの状況に応じて柔軟に対応することが求められます。
    • 一般社会では、時間に厳守であることが求められる場面が多く、この違いに戸惑うことがあります。
  • 言葉遣い:
    • 医療現場では、専門用語が多く使用されます。また、患者さんの状態を正確に把握するために、客観的な表現を用いることが重要です。
    • 一般社会では、柔らかい言葉遣いやあいまいな表現が好まれる場合もあり、この違いに戸惑うことがあります。
  • 倫理観:
    • 医療現場では、生命の尊厳、患者の自己決定権など、高度な倫理観が求められます。
    • 一般社会では、個人の利益や感情が優先される場面もあり、この違いに戸惑うことがあります。
  • 仕事量:
    • 医療現場では、人手不足や長時間労働が問題となっており、一般社会から見ると過酷な労働環境であると捉えられることがあります。
  • ストレス:
    • 医療現場では、生死に関わる仕事であるため、常に高いストレスを抱えています。
    • 一般社会では、このようなストレスを感じることが少ないため、医療従事者の苦労を理解できないことがあります。

なぜこのような違いが生じるのか

  • 専門性の高さ: 医療は高度な専門性を必要とするため、一般の人々には理解しにくい部分が多いです。
  • 生命との向き合い方: 医療現場では、日々、生命と向き合っています。そのため、一般社会とは異なる価値観を持つことがあります。
  • 労働環境: 医療現場の労働環境は、他の職業と比較して特殊な側面があります。

医療者と一般社会の相互理解のために

  • 医療者:
    • 一般の人々にも分かりやすい言葉で説明する努力をする。
    • 医療現場の現状や課題を積極的に発信する。
    • 一般社会との交流を深める。
  • 一般社会:
    • 医療現場の特殊性を理解する。
    • 医療従事者の仕事に対する敬意を持つ。
    • 医療に関する正しい知識を身につける。

補足

「医療人の常識は世間の非常識」という言葉は、あくまで一般的な傾向を示すものであり、全ての医療者に当てはまるわけではありません。また、医療現場においても、多様な価値観や考え方があります。

この言葉を通して、医療現場と一般社会の相互理解を深め、より良い医療を提供していくことが重要です。