2025.01.21
クリニック奮闘記
Vol.830 公平な組織とは?
本日は、人事評価についてのお話です。
私たち企業で働く者には人事評価は日常の事として捉えられていますが、先生方の事業所では人事評価はされているでしょうか。病院規模でなければ人事評価は必要ないという考え方もありますが、何らかの指標は必要です。本稿では、クリニックの人事評価の考え方について触れてみたいと思います。
そもそもクリニックで人事評価は必要なのか? その答えはYESです。
人事評価とは何か? ひとことで言うなら、エコひいきの客観化です。(良い子と、そうでない子に分けること)
大人の社会なので、頭を撫でてもらって、良かったと思う人は誰もいないわけなので、そこを給料で優劣をつける作業をすることになります。
大切なことは、どういうことができれば評価されるのかということを明確にするということです。
その人の能力(仕事のアウトプット)に対して評価していきます。もちろん資格手当などにより自己啓発を促進させることもよいでしょう。
ところがここで少々問題が発生します。給料明細の見せ合いっこです。誰もがエコひいきされる側になりたいのですが、そうでないと分かったときの落胆ぶりは想像に難くありません。
そのマイナスのエネルギーが自分の発奮材料になれば良いのですが、嫉妬の炎がメラメラということもありうるのです。
院長先生は、給料明細を見せ合っているという前提で、公正な評価をしていると証明するに足る人事評価をしなくてはなりません。
人事は絶対評価ではなく、人との比較(相対評価)で決まっていきます。
こんな面倒くさいことになるのなら、全員一律の評価でいいじゃないかという考えのもとで運営されているクリニックもありますが、頑張った人が報われる組織が理想です。
常に成長する組織であるためには、できる人とそうでない人を公平に評価することが望ましいのです。