2025.01.29
クリニック奮闘記
Vol.835 1.01の法則でクリニックもスタッフもバージョンアップ
これは日々の小さな改善を積み重ねが、やがては大きな成果につながっていくということを示している原則です。個人のスキルアップの問題にも当てはまりますが、クリニックの業務改善や経営改善にも同様のことが言えるのです。わかっていると言われそうですが、殆どの人にとって苦手なことではあり、取り組めているかというと、そうとも言えないのではないでしょうか。本稿では、私の自戒も含めてお話をしてみたいと思います。
1.01の法則では、1日に0.01%の努力を積み重ねると、1年後には38倍になると説明されています。『0.01%』というのは、"ほんの少しの"、"些細なこと"に過ぎませんが、毎日続けることで大きな成果につながることは、周知のことと理解できるでしょう。
学生時代に暗記した漢字や英単語も日々の積み重ねです。毎日1つでも1年で365の漢字や英単語が習得できます。
逆に、0.99の法則というものもあります。1日に0.01%の努力を怠ると、1年後には0.03倍になってしまうというものです。人間誰しも、自分に甘く流されてしまいがちなので、この事実もよく理解できると思います。
また20対80の法則というものもあります。例えば会社で言うならば、社員が100人いれば会社に貢献しているのは20人だという現実。世界の富も一部の人が掌握しているということも周知のことと思います。このように実は少数のハイパフォーマーで世の中の経済は回っています。
このような文脈で考えると、100人のうち、1.01の法則どおりに努力できる人は人にぎりであるということ。逆に殆どの人は1もしくは0.99の法則の中で生活しているということも考えられるわけです。
乱暴な言い方かもしれませんが、私たちの周りにいる人のほとんどが、0.99の法則で活動しているとすれば、それが"普通"に思えるわけで、自分が怠けていても、怠けているという自覚さえ芽生えないということが言えます。1.01の法則で活動している人は、少数派で、人知れず努力を重ねています。
毎日の少しの努力を継続する難しさは、誰もが知っているところです。3日坊主でもいいのです。少し進んで、疲れたら休んで・・・・。休みながらでも良いので、ゆっくり進んでいきましょう。