2025.02.05
クリニック奮闘記
Vol.840 個別指導(検査)
個別指導における検査項目の具体的な指導内容としては、以下のものが挙げられます。
1. 過剰な検査の実施
- 検査項目の重複:
- 複数の医療機関で同じ検査項目が実施されていることに気づかず、重複して検査を行っている。
- 検査結果の有効期限が切れていないにも関わらず、再度同じ検査を行っている。
- 必要性の低い検査:
- 症状や既往歴から判断して、検査の必要性が低いにも関わらず、漫然と検査を実施している。
- 最新のガイドラインや診療指針に沿わない、過剰な検査項目を実施している。
- 検査頻度の過剰:
- 慢性疾患の患者に対し、定期的な検査を行っているが、検査頻度が過剰である。
- 検査結果に大きな変化が見られないにも関わらず、同じ検査を頻繁に繰り返している。
2. 不適切な検査の実施
- 検査方法の誤り:
- 検査方法や手順が誤っているため、正確な検査結果が得られない。
- 検査に必要な機器や試薬の管理が適切に行われていない。
- 検査結果の解釈の誤り:
- 検査結果を正しく解釈できず、誤った診断や治療につながっている。
- 検査結果の異常値を適切に把握できず、必要な対応が遅れている。
- 検査結果の記録の不備:
- 検査結果がカルテや診療記録に適切に記録されていない。
- 検査結果の異常値や変化が記録されていないため、経過観察が適切に行えない。
3. その他
- 検査の説明不足:
- 患者に対し、検査の目的や方法、検査結果について十分な説明を行っていない。
- 検査に伴うリスクや注意点について、適切な説明を行っていない。
- 検査結果の管理体制の不備:
- 検査結果の管理体制が整っていないため、検査結果が紛失したり、情報漏洩のリスクがある。
- 検査結果の保管期間や廃棄方法が適切に定められていない。
指導事例
- 糖尿病患者に対し、HbA1c検査を毎月実施しているが、ガイドラインでは3ヶ月に1回の検査で十分である。
- 高血圧患者に対し、定期的に血液検査を行っているが、検査項目が過剰である。
- 検査結果の異常値を把握していたにも関わらず、適切な対応を行わなかった。