Vol.862 再現性のある仕事に磨いていく

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クリニック奮闘記

2025.03.17

クリニック奮闘記

Vol.862 再現性のある仕事に磨いていく

医療は労働集約型の事業です。医療DXへの取り組みがなされていますが、その実体はまだまだ人力で動いているところが多分にあります。

ある意味において"人任せ"の仕事が多いのですが、問題はとなるのは、その人にしかできない仕事になっていないかということです。医師や看護師そして医療事務スタッフにいたるまで、ベテランスタッフほど属人性の高い業務になる傾向があります。医療の現場はプロ集団で構成されているため、属人性が高い方が業務の効率は高くなります。院長先生の目が届いていなくとも、それぞれの業務の質が高いため問題になることもありませんし、任せておけるというのは管理しなくてよいので、院長先生も精神的に楽なのです。

このような環境で業務が安定しているときは良いのですが、いつまでも続くものではありません。人は歳を重ねるごとに業務パフォーマンスが落ちてくるからです。今はよくても5年後は同じだけのパフォーマンスを出すことはできません。業務効率は落ちる一方です。

これを防ぐには人財の新陳代謝と、業務の標準化が求められます。

1)絶えず若手を採用し現場に配置すること、DXの推進

人手不足で採用が難しいということもありますが、ベテランスタッフの生産性のダウンは若手人財によりカバーすること。さらにデジタル化により業務フローそのものを自動化し省力化していくことが必要です。

2)属人性の高い業務を排除し、標準化に向けて業務を簡素化する

マニュアルを作成することまでは必要ありませんが、誰でもができる業務に組み立手直しをします。ベテランスタッフの業務を作業レベルに分解し、絶対必要な業務とそうでない業務に分けて下さい。職人的な仕事をする人の多くは、マニアックな作業工程を望みます。これはその人にしかできないことなので、切り捨てるべき業務です。

この様に業務を削ぎ落して簡素化することで、誰もができる業務フローに変革していきます。

業務パフォーマンスが高くても特定のスタッフにしかできないのであれば、その方法は捨てるべきです。簡単で且つ再現性のある業務を構築するこることで現場のオペレーションが軽くなります。