2025.03.24
クリニック奮闘記
Vol.865 スター選手はいらない
クリニックに限らず、どこの事業所においても優秀なスタッフが欲しいと思うもの。
しかしながら、世の中には誰もが羨む様な優秀な人財が簡単に見つかるはずもないし、よほどのインセンティブがなければクリニックで優秀人財を採用することは難しいと考えなければなりません。おそらくは大病院や中小であっても処遇のよい医療機関への就職を希望するだろう。給料や福利厚生を考えれば誰しもそう考えるのではないだろうか。
ではクリニックの採用人事はどう考えるべきなのでしょか。
採用に関してはある程度の基準を設ける必要はあるとは思いますが、基本的には院内で指導教育していくということが必要であると思っています。(採用基準については下記に一例を記載しておきます)
1)看護職 注射のスキル、処置手術の介助、ITリタラシー
2)事務職 受付対応、レセプトに関する知識(保険診療、労災、自賠責)、関係各署への問い合わせと調整、ITリタラシー
毎日の朝礼で少しお話するだけでもよいのです。院長が考えている診療理念についてのお話。かみ砕いて言うと、昨日の患者対応を事例に皆さんで考える時間を作るというようなことも良いかもしれません。
簡単なことを継続して行い、スタッフの目線を今以上に上に向けさせることに取り組んでみましょう。
医療はチームプレーで成り立っています。1人のスター選手に頼る運営ではなく、お互いの欠点や不得手なことを全員でカバーしながら取り組んでいく環境を作ることで、クリニックの経営は盤石になります。
人は石垣、人は城なのです。