Vol.869 クリニックにおける利益追求の是非

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クリニック奮闘記

2025.03.24

クリニック奮闘記

Vol.869 クリニックにおける利益追求の是非

クリニックをはじめ様々な事業所で、経営改善を行ってきました。

経営改善の最終目標は、事業所(クリニック)の価値向上にあります。つまり利益をいかに上げていくかということです。

総論として異論を唱える人は誰もいないのですが、個人に追求した場合は簡単な話ではなくなります。

手順としては、

①クリニックの経営目標を掲げる → ②各人の取り組み目標の設定と実行 → ③計画と実績の進捗管理 → ④改善計画 → ⑤行動

いわゆるPDCAのサイクルを回していきます。少し深堀していきましょう。

・クリニックの目標・・・社会的意義のあるものであるか、成果の測定は数値で表現できるのか

・各人の目標  ・・・・クリニックの目標と連動した内容であるか、成果の測定は数値で表現できるのか

ここでのポイントは数値で管理できる目標になっているかどうかです。

経営の結果は全て数値で表現されます。つまり"利益"をあげることに集約されます。医は算術ではないといわれることもあるのですが、継続して事業を行うためには資金が必要であり、そのための原資は"利益"から創出されます。ここへのこだわりは、経営者である院長先生は捨てずにいただきたい。

次に計画と実績の進捗管理です。未達の部分に対して、どれだけ厳しく追及することができるかです。クリニックでスタッフに追求しすぎると辞めてしましますので、ここは院長先生が結果責任を問われることになります。ご自身でどこまで追い込むかが最終のキーポイントといえるでしょう。

人は追い込まれるのが嫌だと潜在的に思っていますから、計画立案時に甘めの目標設定をしがちです。ここで自分を甘やかさずモチベーションをあげることを考えてください。

利益が出る、出ないの分岐点は、この厳しさの向こう側にあります。ほとんどの人がこのしんどさに負けてしまって、そこそこの成績に終わってしますのです。この当たり前ではありますが、どろどろとした努力ができるクリニック(事業所)は、厳しい環境下にあっても競争に勝つことができるのです。