2025.03.31
クリニック奮闘記
Vol.871 重要だけど困っていない経営課題
どの事業所(クリニック)にも経営課題は山積されています。日常業務が忙しくて手を付けられないという答えが返ってきますが、問題を整理することから始めてみましょう。
①重要かつ時間的にも切迫している
②重要ではないが、目の前のこととしてやらなければならない
③重要だが、切迫した問題ではない
④重要ではないし、急いでやる必要もない
この中で①②については問答無用で対処しなければならないのはお分かりいただけますが、問題は③です。
この「重要だが、切迫していない問題」は"やらなければならない課題"であるにもかかわらず、先送りしているテーマです。
やらなくても日常業務には、まったく支障がでないため、いつまでたっても進捗することがなく、いつの間にか忘れ去られてしまう程です。
実は、経営課題への取り組みとして一番重要なテーマがこれです。
外部環境は日ごとに変化をしています。(気付かないくらいのスピードで変化し続けています)
気が付いたときには、時すでに遅しなのです。
日常業務と同様に、将来の課題についても "放置" することなく、遅くてもいいので "進行中" になる様にしておきましょう。
院長先生が一人でやりきろうとする必要はありません。業務を細分化し作業レベルと判断業務に分けます。
作業レベルの業務をスタッフに依頼し、常に進捗している状態を作ります。院長先生がすべきは判断です。
何もしない、何もできていないよりも、この様にして業務を進行状態にすることで経営改善につなげていきましょう。