2025.04.14
クリニック奮闘記
Vol.880 経営の意思決定に必要なこと
私は大学院で経営学について学ぶんできました。学ぶ目的は会社経営をよくしたいという思いに他なりません。
学習領域は大きく分けて3つあります。
①マーケティング(市場分析)
②人的資源管理(人材マネジメント)
③アカウンティング、ファイナンス(財務会計、資金調達等)
・学生受けのする科目は"マーケティング"です。簡単に言うと、『どんなサービス』を『誰に』、『いくらで売るのか』ということを学問的にアプローチしていきます。非常にクリエイティヴで、話を聞いているだけでワクワクする人が多いのではないでしょうか。
・経営者に人気のあるのは、人的資源管理ではないでしょうか。スタッフを雇用している事業所において、人的資源管理は永遠のテーマであるともいえます。人の問題で悩んでいない経営者はいません。そういうと、思い当たるふしのある院長先生も多いのではないでしょうか。
・一番人気のないのがアカウンティングです。財務諸表を始めとする数字の世界です。海外のMBAでは必須になっているにもかかわらず、日本では相変わらず人気がありません。専門的な知識を求められることが多いため、簿記を始めとして財務諸表の理解が一定程度要求されるためです。
経営には総合判断が求められますので、この3つの領域について経営者は明るくある必要があります。実務はスタッフが行うにしても理論的なことは理解できる程度の能力は必要だと考えます。
そして経営判断する上で絶対に必要な能力はアカウンティングです。
事業を行う上での絶対条件は利益の創出です。
マーケティングも人の管理も利益を創出する仕組みのお話であり、仕組みを作るためには当然ですが予算管理しなくてはなりません。
資金は無尽蔵にある訳ではないからです。マーケティング戦略を立案実行し、パフォーマンスが出るまでの間は当然、予算管理が必要です。
人財の投資についても同様に、サービス業にとって人件費は大きな直接経費なのです。採用から人財教育期間も含めての予算管理が必要なのです。
この様に事業に必要な意思決定をするために必要なこと、それは数字を読み解く力です。
経営者である院長先生には、数字を見て経営判断する能力を身につけて頂けるように願っています。