2025.05.14
クリニック奮闘記
Vol.899 医療事務スタッフの退職リスクに備えるには?外注という選択肢
医療事務の「突然の退職」が、経営リスクになる時代
「レセプト業務を一手に担っていたベテランスタッフが退職した」
「新人が育つ前に中堅が辞めてしまった」
そんな声を、数多くのクリニックから耳にします。
医療事務の人手不足が深刻化する中、「スタッフの退職=業務停止」に近いリスクを抱えるクリニックが少なくありません。
本記事では、医療事務スタッフの退職リスクがもたらす経営への影響と、その有効な対策として注目される「外注(アウトソーシング)」の活用方法について、わかりやすく解説します。
1. 医療事務スタッフの退職で発生する4つのリスク
① レセプト業務の停滞
レセプト業務は専門性が高く、1人の経験者が担っているケースが多いため、退職により業務が即時に停止するリスクがあります。特に月初・月末など繁忙期と重なった場合は、診療報酬の請求漏れ・遅延・返戻の急増にもつながります。
② 属人化の弊害
業務マニュアルが整っておらず、「●●さんじゃないとできない仕事」が増えていると、業務の引き継ぎすら困難になります。退職が決まってから慌てて引き継ぎを始めても、十分な教育期間を確保できないことが多いのです。
③ 採用コストの増大
医療事務スタッフの採用には、求人広告費や採用担当者の工数、育成コストがかかります。しかも、地域によっては応募がほとんど集まらず、長期的な人手不足に陥るクリニックも少なくありません。
④ 残るスタッフの負担増とモチベーション低下
退職者の業務を残ったスタッフが担うことになれば、労働時間・心理的負担ともに増加し、職場全体の雰囲気が悪化します。その結果、**さらに退職者が出る"悪循環"**が起こることも。
2. 退職リスクの本質は「属人化」にある
多くのクリニックに共通するのは、「医療事務の属人化」という問題です。
業務が個人に依存していると、1人の退職がクリニック全体の機能停止につながるリスクが高くなります。
✅ 複雑なレセプト点検
✅ 査定や返戻への対応
✅ 診療報酬改定への対応
こうした業務をすべて1人の担当者に依存していませんか?
3. 解決策のひとつ:医療事務業務の「外注」という選択肢
こうしたリスクを回避するための有効な手段が、**医療事務業務の外注(アウトソーシング)**です。
特に、レセプト請求業務を外注することで、以下のようなメリットが得られます:
✅ メリット1:退職の影響を受けない「安定した体制」
専門業者によるチーム制運用により、人の入れ替わりに関係なく、一定の品質で業務が継続されます。
✅ メリット2:最新の制度に自動対応
診療報酬改定や算定ルールの変更にも、プロのチェック体制で即時対応できます。
✅ メリット3:内部スタッフの負担軽減
レセプト処理・返戻対応など、時間と神経を使う業務を手放せば、受付や患者対応など"本来の業務"に専念できます。
✅ メリット4:教育不要・採用不要
人材育成や募集の手間がなくなり、安定した業務フローが構築できます。
4. 弊社のレセプト請求代行サービスについて
当社では、全国のクリニック様から医療事務業務のアウトソーシングをお引き受けしています。
とくに以下のようなお悩みをお持ちの方に選ばれています:
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レセプト担当が辞める予定で引き継ぎに不安がある
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ベテラン事務員の退職で、返戻や請求ミスが増えてきた
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医療事務の採用が難しく、ずっと欠員のままになっている
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外注を検討しているが、費用対効果がわからない
▶ ご相談・お見積りは【無料】で承っています。
5. 医療事務を「守り」にしないクリニック経営を
医療事務スタッフの退職リスクは、避けようのないものかもしれません。
ですが、事前の備えによって、影響を最小限に抑えることはできます。
「業務が止まるかもしれない」という不安を感じた時こそ、
外部パートナーと業務を分担する体制づくりを検討してみてはいかがでしょうか?