Vol.908 新規指導前の準備チェックリスト!

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クリニック奮闘記

2025.05.26

クリニック奮闘記

Vol.908 新規指導前の準備チェックリスト!

新規指導対策マニュアル_チェックリスト付き.pdf

【はじめに】

新規指導は、クリニック開業後に初めて厚生局から受ける重要な保険請求に関する指導です。カルテの記載、レセプト請求内容、算定根拠など、あらゆる点が細かく確認されるため、院長先生と事務スタッフが一体となった事前準備が不可欠です。

本記事では、「院長がやるべき準備」「医療事務スタッフが行う準備」「事前に見直すべきチェックリスト」などを網羅的に整理し、実際に準備作業がしやすいように構成しています。


【院長先生が行うべき準備項目】

■1. 初・再診料の判断基準の再確認 ・初診と再診の区別が適正に行われているか、運用ルールを院内で共有。 ・「6ヶ月ルール」や紹介患者の扱いについて改めて理解を深める。

■2. 指導管理料の適正算定の見直し ・特定疾患療養管理料、在宅患者訪問診療料などの記載が適正か。 ・対象疾患、指導内容がカルテ上明確にされているか確認。

■3. 自署・サインの確認 ・重要項目(管理計画書、訪問診療計画、処方指示書など)に自筆署名が漏れていないかを見直す。

■4. カルテ記載の定型テンプレートを整備 ・よく使う診断・処置についてテンプレートを用意し、記載内容のブレを防止。

■5. スタッフとの情報共有 ・指導を受ける目的と重要性、準備の全体像について、院内全体で周知徹底。


【医療事務スタッフが行うべき準備項目】

■1. レセプト請求データの事前点検 ・直近6ヶ月〜1年分のレセプトを抽出し、頻回算定・高点数項目をリスト化。 ・平均点数、査定率、返戻件数を把握し、傾向をチェック。

■2. カルテとレセプトの突合チェック ・特定の算定(処置、管理料、在宅)について、カルテ記載があるかを確認。 ・医師記載と事務処理の整合性を照合。

■3. 診療報酬算定ルールの再確認 ・診療報酬点数表・通知・疑義解釈の最新版を整理し、必要に応じて院内掲示。 ・頻用算定項目に関するチェックリストを用意。

■4. 保険証・公費登録の管理 ・資格過誤が発生していないかを再確認。 ・公費対象の患者に適切な登録がなされているかを見直す。

■5. 医師の記載サポート ・記載が漏れがちな情報(指導内容、処置部位など)を、テンプレートやマニュアルで補助。 ・医師に確認すべき事項の一覧表を用意し、診療後にすぐ確認できる体制に。


【まとめ】

新規指導は、クリニックの保険診療体制が適正かどうかを外部機関が評価する場です。 そのため、医師だけでなく医療事務スタッフも、事前準備に積極的に関わる必要があります。お互いの役割を整理し、準備の進行状況を見える化することで、短期間でも効率的な対応が可能になります。

当社では、こうした新規指導に向けた事前対策のサポート、レセプト請求代行(レセプト外注)による事務負担の軽減などを通じて、多くのクリニック様にご支援を行っています。

新規指導や個別指導に不安をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。