Vol.925 整形外科のブランディング事例 ~差別化と専門性の追求による成長戦略~

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クリニック奮闘記

2025.06.16

クリニック奮闘記

Vol.925 整形外科のブランディング事例 ~差別化と専門性の追求による成長戦略~

■はじめに 整形外科は、骨・関節・筋肉といった運動器疾患を対象とするため、対象患者が広く、年齢層も幅広いのが特徴です。しかし、その分競合も多く、患者に「なぜこの整形外科を選ぶべきか」を明確に伝えるブランディングが極めて重要です。

■事例:神奈川県の郊外にある整形外科クリニック

この整形外科は、近隣に複数の競合クリニックがあり、開業当初から患者数の伸び悩みに苦慮していました。院長は「スポーツ整形に強みを持つ」専門性を生かしきれていないことを課題とし、当社にご相談をいただきました。

■実施したブランディング施策

  1. ターゲット明確化: 「成長期のスポーツ少年少女」および「40代~60代の膝や腰に悩む中高年層」に絞った情報発信を開始しました。

  2. サービスの差別化: ・エコーガイド下注射やリハビリ専門スタッフの配置など、他院にはない設備・人的リソースを訴求。 ・スポーツ障害に特化した評価プログラムを導入し、保護者や指導者向けの資料も整備。

  3. 視覚的ブランディング: ・ロゴや院内のデザインを「アクティブ」「再起動」をテーマに刷新し、患者に前向きな印象を与える空間づくりを支援。 ・診察券、リーフレット、Webサイトにおいても統一されたカラー設計(ブルー×グレー)を採用。

  4. ホームページとSEO対策: ・「スポーツ整形」「成長期 膝の痛み」「横浜市 ○○ 整形外科」などのキーワードで特化ページを新設。 ・「整形外科 ブランディング」「クリニック経営支援」の観点からブログ記事も定期的に投稿。

  5. 地域連携と信頼構築: ・近隣の学校・クラブチームと連携し、定期的な講習会やメディカルチェックを提供。 ・通院困難な高齢者向けに送迎サービスを導入し、社会的信頼を獲得。

■結果と効果

・開業から1年後、外来数は月間800名→1600名に倍増。 ・口コミ評価(Google)では「的確な診断」「丁寧な説明」「スタッフが明るく優しい」といったコメントが急増。 ・スポーツ障害対応患者の紹介が地域内から継続的に発生し、競合との差別化に成功。 ・レセプト請求件数も右肩上がりで推移し、診療報酬の安定とともに経営基盤が強化されました。

■当社の支援体制 メディカルタクトでは、整形外科のブランディング支援として以下のようなサービスを提供しています。

・専門性を活かすコンセプトメイキング ・診療圏分析とターゲティング設計 ・Web・SNS戦略を通じた情報発信支援 ・レセプト請求代行による業務負担の軽減と正確性の担保

整形外科では、施術内容やリハビリ方針、医療機器の導入状況が患者選択の決め手となります。当社では、それらの強みを的確に打ち出すブランディング設計を行い、医院の成長をサポートしています。

■まとめ 整形外科のブランディングは、ただ「診療する」だけではなく、「どのように患者に伝えるか」が問われます。専門性や地域ニーズへの対応、スタッフとのチーム医療の形成までを包括的に設計することで、「選ばれる整形外科」へと進化することが可能です。