Vol.242　出戻りスタッフの処遇 |クリニック奮闘記|メディカルタクト

2018.10.26

Vol.242　出戻りスタッフの処遇

結婚や出産等の理由により、クリニックを退職して後に出戻ってくるスタッフについてお話ししたいと思います。"給与がよかったから""スタッフの人間関係がよかった""院長先生の人柄が好き"等々、色々な理由があります。逆に当時の処遇に不満があり退職して、あちこちを回ったあげく、"やっぱりここが一番いい！"いう理由で出戻ってくるケースもあります。本稿では後者の事例において、スタッフの処遇をどう考えるかを考えていきたいと思います。

Bさんは医療事務としてAクリニックで10年勤務していましたが、より専門的にレセプトを勉強したいという理由で数年前に退職しました。そのBさんがAクリニックでもう一度働きたいと言ってきました。

A院長

「レセプトの勉強をしたかったんじゃないの？ウチに戻ってきても以前と変わってないよ」

Bさん

「病院ではレセプト業務は外部業者に委託しているので、勉強できなかったんです。一般的な受付業務させてもらえなくて・・・・・。」

A院長は、Bさんの身勝手な発言に違和感を覚えましたが、常勤で迎え入れることにしました。問題は処遇をどうするかです。

A院長

「退職時の給料で雇用した方がいいのだろうか？」

社会保険労務士

「一旦、退職したスタッフですから、再スタートということで、新人スタッフと同様でいいかと思います。」

A院長

「仕事はできるから、かわいそうな気もするが・・・・。」

（まとめ）

社会保険労務士との相談の結果、新人スタッフと同様の処遇にすることになりました。これは、勤続年数等について周りのスタッフと整合性を持たせるためです。基本給が賞与や退職金にも反映されてくるからです。但し、10年間勤務していた実績と仕事ぶりは評価できると考えたため、半年後に再評価をしようということになりました。

A院長

「あなたを迎え入れるにあたり、私は非常に期待しています。あなたの知識と経験を他のスタッフにも教えてあげて下さい」

Bさん

「がんばります！！」

メディカルタクト代表コンサルタント　　柳　　尚信

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