2018.11.09
クリニック奮闘記
Vol.252 人手不足時代の求人対策
人手不足はクリニックだけでなく、何処の事業所においても同様の悩みを抱えています。これまでにも様々な事例をご紹介させて頂きましたが、本項では別のソリューションをご提案したいと思います。ハローワークや求人雑誌等による募集はオーソドックスな手法ではありますが、別の選択肢ご用意してみました。
①e ナースセンター(https://www.nurse-center.net/nccs/)
全国の都道府県ナースセンターが運営している、無料職業紹介事業です。
求人情報登録しておけば、インターネット上で求職者と直接やりとりができます。有料の求人サイトの様な、即効性はないかもしれませんが、常時、求人情報を掲載しておくことができるというメリットがあります。求人サイトには病院及びクリニックの求人情報が一覧表示されているため、求職者にとっては条件比較が容易にできる様になっています。他の求人情報に見劣りしない様に、賃金条件等については慎重に検討しなければなりません。
②大学生のアルバイト採用
クリニックのパートスタッフというと、30代から40代で子育てがひと段落した主婦のイメージがあります。若い人が働いているイメージはあまりありません。歯科医院や調剤薬局では、時々、若いスタッフ見ることがありますが、クリニックでは一般的ではない様です。クリニックの院長としては長く勤務してもらいたいという考えから、やがて卒業して企業等へ就職していく学生には興味を示さないということなのかもしれません。ではクリニックの勤務年数はどれ位なのでしょうか?これまでにスタッフを雇用してきた先生なら、実感があると思いますが、3年も勤務してもらえたら御の字です。10年選手がいないではないですが、非常に稀なケースであると言えます。大学生の場合、3回生から就活が始まりますが、それまでの2年間は戦力として勤務してもらうことが可能です。恐らく頭のキレも良く、仕事の習熟スピードも速いでしょう。若い人の仕事の処理能力が低いはずはないのです。学生にとって在学中にレセプトの技術身に付けることができるため、社会に出てからは自分の武器にも成り得ます。医療機関で働くことで、社会貢献にもなります。この様に学生が学べることは非常にたくさんあります。ピンポイントで採用する場合は、大学の学生課などが窓口になっていますので、相談してみては如何でしょうか?
(まとめ)
採用難の時代では、欲しい時に欲しい人材をタイムリーに採用することが困難です。求人広告は常時掲載し、多少余剰人員は抱える前提で採用することも検討しましょう。今回は、媒体として大学生をご紹介しましたが、他にも選択肢は見つかると思います。
メディカルタクト 代表コンサルタント 柳 尚信
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