Vol.290 院内のレクリエーションを考える |レセプト請求代行メディカルタクト

2019.01.11

クリニック奮闘記

Vol.290 院内のレクリエーションを考える

年末年始は様々な行事、食事会へのお誘いも多いのですが、招待される側としては体一つで伺うだけでよいのですが、招待する側としては、事前の準備や運営にかなりの時間を費やしています。折角のレクリエーションですから楽しい時間にしたいものです。本稿では裏方の苦労、特に院長の気遣いをご紹介したいと思います。

A整形外科は、クリニックにデイケアとケアプランセンターを併設しています。さらにサービス付き高齢者住宅を2棟に、2か所のデイサービスと訪問介護事業所も運営しています。スタッフ総数はパートスタッフも含めると100人に及びます。ここまでの規模となると、院長が全てのスタッフの顔を覚えるのはなかなか困難です。そこで、今年の職員旅行は5グループに分けて、それぞれに院長が参加することにしました。そうすることで、普段、顔を合わせることのないスタッフとも、コミュニケーションを取りたいと考えたのです。旅行先は近場の温泉施設をチョイスしました。子育てで忙しい女性スタッフが多いため、移動時間を抑えるための配慮です。食事は豪華であったため、スタッフは大盛り上がりだったようです。院長は日常業務を行いながら、午前診が終了後、夕食時には合流しスタッフと一緒に歓談します。翌日の診察があるので、宿泊はせずに帰宅しますが、これを５グループ全てに行いました。日頃、会う機会のない施設で勤務するスタッフとも話すことができました。院長（経営者）と話ができたことが、現場スタッフとしてもうれしかった様で、モチベーションの向上にも貢献しています。事業所でのレクリエーションはスタッフとの距離を縮めるための絶好の機会です。いろいろな理由をつけて食事会に参加しないスタッフもいますが、根気よく参加を促していきましょう。家庭の事情で参加できないスタッフについては、昼食会などもいいでしょう。かしこまった会えなくてもいいです。車座になって一緒にお弁当を食べるだけでも、親近感は増していきます。スタッフから院長に歩み寄ってくることはありません。院長からスタッフに働きかけることで距離を縮めていく努力をしてみて下さい。

メディカルタクト　代表コンサルタント　　柳　　尚信

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